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(写真はイメージです)
最近は便利な物が多いと感じますが、昔に流行ったものや定番だったものが改めて見直されたり、再度注目されることがあります。
その中の一つで、最近女性の間で大人の科学シリーズの活版印刷機が話題になっています。
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活版印刷機について
活版印刷機という機械は、元々は業務用の機械として誕生したので、なじみがある方は少ないと思います。
昔はよく使われていた印刷機らしいのですが、コピー機やパソコンが普及している現在はあまり見かけません。
文字盤をひとつずつ板のようなものに固定させてインクを全体に塗り、一枚ずつ印刷をしていくので、手作業が非常に多い印刷の機械です。
家庭用の活版印刷機
昨年の12月に学研から『大人の科学』シリーズの『小さな活版印刷機』が発売されました。
家庭用の活版印刷機について調べてみると、他のメーカーから発売されているものは高価なものが多く、中には何十万もするものがあります。
半面『大人の科学』は税込みで3,780円というリーズナブルな値段と懐かしさやコンパクトであることから同シリーズの他のものよりも通常の何倍も作成したにもかかわらず、発売間もなくしてすぐに完売になりました。
また、ターゲットを女性に絞ったのも人気の原因と思われます。
Amazonで調べると今年の2月28日(水)に入荷されることを発表しているので、増版に関してはたくさんの要望があったと予想されます。
学研の『大人の科学』が出版ということで、『小さな活版印刷機』は組み立て式です。
小さな活版印刷機は、「テキン」という手動タイプの活版印刷機を小さくしたもので、活字台は名刺ぐらいの大きさとのことです。
計162個の活字(平仮名とアルファベットと数字)が付属されていますが、活字は追加注文が可能です。
活字は、プラモデルのパーツのようにつながった状態なので、一つずつ切り離してさらにバリをきれいに切り落とす作業に時間がかかることと管理が大変そうですが、手作業が好きな方にはたまらないキットだと思います。
大人の科学の小さな活版印刷機はテキンが付録なので、活版印刷に関する本にテキン、テキンに必要なグッズが付属品として付いています。
大人の科学マガジン 小さな活版印刷機(学研ムック 大人の科学マガジンシリーズ)
3,780円(消費税込み)
2017年12月15日発売⇒増版として2018年2月28日入荷予定(Amazon)
※大人の科学マガジン 小さな活版印刷機(学研ムック 大人の科学マガジンシリーズ)の詳細に関しては、Amazonあるいは、お近くの書店などでご確認ください。
活版印刷機の由来とは
活版印刷機は、1445年頃にヨーロッパで誕生しました。
ヨーロッパでは26種類のアルファベットがあれば成立するので、画期的な方法として一人でも多くの人に聖書を伝えたいという目的で開発されました。
その後、他国に伝えられましたが日本や中国に関しては漢字文化なので活版印刷はすぐには定着しなかったそうです。
ただ、アルファベット文化の国も、1文字に対していくつもの用意がないと一枚の文書が完成しないため、いろいろな技術が必要でした。
その後もいろいろな改良が重ねられて漢字文化の国にも定着し、今に至っています。
日本で定着してからは、新聞・雑誌・書籍などに使われていたそうです。
文字の数や種類が多いだけに、文章通りに文字を並べるという技術は気が遠くなります。
活版印刷機で印刷された文書は手作業ならではの温かみがあり、インキの濃淡・かすれも時々生じます。
現在では、紙質やインキの色合いとデザインをうまく組み合わせることによって高級感や懐かしさが感じられることから現在もショップカード・メッセージカードに活用されたり、活版印刷機のファンが多いです。
以前は雑貨屋さんなどで、活版印刷されたかわいくて懐かしいカードをよく見かけましたが、最近は活版印刷機が注目されています。
活版印刷機に詳しくない方も、活版印刷された完成品は一度は目にしたことがあると思います。
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まとめ
いかがでしたか。
昨年、手紙社主催の紙博というイベントに行きましたが、そこでも活版印刷関連の会社が出展していました。
一枚ずつ印刷した手作り独特の風合いが印象的でした。
現代は、ネットが欠かせない社会になりました。
昨年は『インスタ映え』という言葉が流行語大賞として選ばれ、スピードや便利さが先に立つ現代を私たちは生きています。
早くて便利なネットや見栄えや派手を好むインスタ映えと昔の手間がかかり根気が必要な機械の技術が、関係なさそうで結び付く時代です。
今後も、何かのきっかけで活版印刷のような懐かしいものが現代風に復活したり、見直されていくことがあるかもしれません。
また、視点を少し変えるだけで今まで気が付かなかったことにスポットが当たることもあります。
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極端な好景気と酷い不景気を経験してきたからこその現在、ルーツや仕組みなどと共にゆっくりと振り返るのも面白いと思います。
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